見返りを求めないということ
Julie&Juliaを見ました。
大学生の時に授業で見たことがあって、全編観れなかったので見返しの意味も込めて。
ジュリーとジュリアの2人の異なる時代の視点から描かれる映画で、ジュリアの苦悩、ジュリーの葛藤、それぞれの物語が一つの映画の中で繰り広げられるのがとても面白かった。
だけどこの2人の気持ちが交わることはない。
アメリカ人向けのフランス料理のレシピ本を作ったジュリー。
それを全て再現しブログを更新するジュリア。
ジュリアは、ジュリーと同じ時代に生きていたら彼女の結婚式の仲人になりたいというほどリスペクトしているけれど
高齢になったジュリーは、ジュリアの活躍が耳に入りインタビューを受けるも、ジュリアの行動には良い顔をしなかった。
結局、なぜジュリーがジュリアの行動を良く思わなかったのか、作中で明かされることはなかったが
ジュリアからすれば虚を突かれた思いだろう。
ジュリアはジュリーに会うのが夢だった。
でもその思いは一方通行で終わる。
終始穏やかで、クスッと笑えるシーンもある映画だけど、この後味の悪さは何だろう・・・。
ジュリーはフランスで差別的扱いを受けることもあったけど、それに対して憤慨することもなく、
男性だらけの料理教室で紅一点でありながらも、遅れまいと自力で腕を磨いたり、
ジュリーは怒る素振りを全く見せなかった。
ジュリーはいつも朗らかで、何にでもポジティブな人柄だった。
何がいけなかったんだろう。
自分がジュリアだったら泣きたくなるだろうな。
他のレビューを見てると、自分が死にもの狂いで作り上げたレシピ本を
ジュリアが作ってそのままブログに掲載して、一躍大人気のブロガーになるのが許せなかったとか
ブログで乱暴な言葉使いをしたのが良くなかったとか
どれもそうなのかな、でもあの穏やかなジュリーが・・・?という思いになる。
自分が信念を持ってやってきたことが、相手にとっては迷惑に感じることもあるんだな。
自分は他人に見返りを求めないスタンスで最近は生きてるから、そう考えるとジュリーの態度も理解できなくはない。
自分の行動は自分のためにやる。
裏切られたって思っても、自分が勝手に相手に期待していただけかもね。
ジュリアについて見習うべきだなと思ったのは、作った料理のブログを必ず更新すると決めて成し遂げたこと。
3日坊主の私は彼女を見習うべきですね。